山岳雑誌「岳人」を読む
こんばんわ。
昨日、モンベルに出掛けた際、書籍コーナーも覗いてみた。
著名な山岳雑誌「岳人」である。特集は『続・戦国の山』
歴史専門でもないので冷やかし半分で買って読んだら、なかなか立派な内容で驚いた。本格的歴史雑誌にも負けない内容で、山道や山頂からの美しい写真とあいまって、読む者を山道へ誘う。
ソレガシもかつて歩いたことのあるコースが多数でてきて、懐かしく読むことができた。
以下、すこしだけ見てみよう。
特集の中表紙。近江(滋賀県)・安土城の絵を背景に歴史を概観している。
織田信長が近江に築いた安土城である。信長が近江に入る前は京極・六角・浅井など諸勢力が衝突と和解を繰り返し、安土城近くのきぬがさ山には六角が観音寺城を築き、また安土城建築以前にも別の安土城が存在した。
つまり城を築く条件は似ているので、自然、城・城跡が集中する地域ができやすい、のである。
また右写真の大手の石段は段が大きいので、歩幅も大きくなってキツイが、昇りきって振り返ると、眼下の景色は美しいので頑張って登ろう。それに天主跡はまだまだ先だしね。
千草街道、近江と伊勢(三重県)を繋ぐ山道であり、元亀元年(1570)、織田信長が移動中に杉谷善住坊から狙撃を受けたものの、かすり傷で助かった場所である。
信長に仕えたこともある太田牛一の書いた『信長公記』によると、杉谷は鉄炮に『二つ玉』という殺傷力を高めた状態(当時の銃はライフリングという弾丸の推進力を高める旋条を施されていないので弾丸を二つ込められた)で、25メートル前後から狙撃したが、(恐らく)馬上の信長を狙撃し損ねた、という。
移動する何かを狙い撃つのは難しいですよね。ロックオン・ストラトスなら「狙い撃つぜ!」と命中させられた…かな?
閑話休題…
越後(新潟県)・上越市にある春日山城跡。言わずと知れた上杉謙信の居城跡である。
ソレガシはかつてこちらと山形県米沢の謙信公の墓にも伺ったが、謙信公は春日山に居られた。濃厚な気配を感じたのだが、理屈では説明できないので聞き流していいよ。
ちなみに麓に春日神社が平安時代からあったので『春日山』と呼ばれていた。
と、このように美しい写真と共にマニアも唸る珠玉の山道がもっと紹介されている。
これはオススメですよ!