江戸城 探訪!

 こんばんわ。

 ソレガシは歴史が好きで、それを中心に生きていますが、城や城跡を訪ねるのは楽しみの一部分です。

 たまに無邪気に聞かれます。

  「一番好きな城はどこ?」

 内心、そんなの答えられる訳ねーだろ!全部好きだよ。宅地造成されて城の痕跡もなく、石碑しかない詫びた景色の楽しみなそ、素人にわかるわけねーだろ!と思いつつも、一応、無難な答えはします。

 

 でも「日本の中世末期から近世初期にかけての見本となるような城はどこ?」と具体的に聞かれたら、躊躇なく「江戸城!」とお答えします。

 


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 (江戸城 日比谷通りと晴海通りの交差点から)

 

 平安時代末期、現在は皇居敷地内の紅葉山の麓に江戸氏の館があり、周辺を治めていました。鎌倉幕府初代将軍の源頼朝が旗揚げした頃は武蔵國随一の勢力を誇っており、頼朝もその扱いには苦心したそうです。

 やがて時は移り、山城國(京都府)から移住してきた上杉方が勢力を強め、江戸氏は喜多見(世田谷区)に引っ込み、上杉の家宰を務める太田家が勢力を伸ばしました。

 江戸城が建てられたのは長禄元(1457)年、京の将軍家から「古河の反徒(鎌倉公方足利成氏)に対抗するため築城せよ」という命令に基づいて江戸・河越・岩槻の三城が築かれました。関東が東西に別れて三十年の戦乱が吹き荒れた「享徳の大乱」の勃発です。

 

 ま、歴史の話はさておき、ソレガシがオススメする江戸城の絶景をご覧いただきましょう。

 


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 外桜田門。警視庁の真ん前にあります。江戸末期、登城する大老井伊直弼を、水戸のテロリストが襲撃した「桜田門外の変」は有名です。写真は井伊家の上屋敷があった憲政記念館前から撮りました。

 


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 手前から巽櫓・桔梗門・富士見櫓が見えます。一番奥の富士見櫓あたりに、太田道灌公は「静勝軒」を築き、東西の文化人を集めて日比谷入江を眺めつつ文化的交流を盛んにされました。

 


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 (江戸城天守台と松)

 石垣と松…うっとりと眺めたくなる美しさです。これと比べれば、女の美しさなぞ虚しいのぅ…(´ω`)。

 


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 (天守台最寄りの門・北詰橋門からの眺め)

 江戸城が築かれた麹町台地の高さが分かりますね。太田道灌公の時代は、この門から軍勢が出撃したそうな。

 向かいは国立近代美術館や国立公文書館

 


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 (半蔵門から永田町方面を望む)

 ソレガシはこの景色が一番好きです。江戸城雄大さを最も感じられるポイントです。

 

 最後に江戸城内で咲いていた桜をご覧頂きましょう。新型肺炎騒動でほぼ無人で快適に見学できました。


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 やはり桜はいいですね…(´ω`)