桃山~天下人の百年

 こんにちわ。

 コロナとそれに乗じたマスゴミと知事どもの禍から、社会は変わってしまった…気軽に出掛けていた秋の行楽もずいぶん変わってしまった…。

 

 ソレガシは毎年、上野の国立博物館に何回も通うのだが、今年は一度も行けなかったが、この秋、ついに来ることができた!


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 日本の美術の宮殿、国立博物館、通称「トーハク」である!

 博物館へ至る道はまるで王宮の庭のようである。

 

 今日はこちらの展覧会に来ました。


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 戦国時代の総決算「桃山時代」の美術品を通して、時代を振り返る展覧会です。

 

 絵画、茶器、書状、工芸品、刀剣、甲冑…沢山の国宝・重要文化財が日本全国よりこぞって来た!

 


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 展示品は撮影出来ないのでこの図録を使う。全ての品が逸品だが、特に見たいものがあった。

 


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 伊達政宗公の「黒漆塗雪ノ下五枚胴具足」がまず一つ。こちらは仙台に二回も行ったのに見られなかったのだが、今回、念願がかなった。感涙である。

 ちなみに政宗公といっても九代目ではなく十七代目だからね(日本中世史マニアの鉄板ネタ)!

 

 もう一つは…


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 岩佐又兵衛 筆「豊国祭礼図屏風」 これが!これこそを見たかった!長年見たくて見たくて見たくて…感動して泣いた。マジで!

 こちらの絵の素晴らしいのは、画面いっぱいにお祭りを生き生きとした描写するだけではなく、全ての登場人物を一切の手抜きなしで描ききっている点にある。実物を前にすると、祭りの喧騒や歓声、怒号が聞こえてくる。


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 祭りに興奮して、大乱闘スマッシュブラザーズな「かぶき者」たち…まあ、ヤンキーが大乱闘しているといえば分かりやすいか。

 

 岩佐又兵衛…経歴も面白い。織田信長公に反逆した荒木村重の息子なのである。荒木村重は共に立て籠った一族や家臣たちを見捨てて一人茶器を携えて逃げ延びたクズ野郎で、後に天下人・豊臣秀吉公に茶人「荒木道糞(どうふん)」として仕えたが、最期は貧窮して亡くなったという。

 そんな父を又兵衛はどう見ていたのか…荒れ狂う激情を絵筆に託して、多くの名品を残し、後に「浮世絵の創始者」といわれた。

 

 他にも沢山の名品があるので、見に来てほしい。チケットは完全予約制のネット販売だ。

 

 博物館がある上野公園には他にも見所いっぱいだ。


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 徳川家康公・徳川吉宗公・徳川慶喜公を祀った上野東照宮。日光と同じく金箔をあしらっている。


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 青空や松の緑とのコントラストがいいな。

 


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 東照宮に奉納された「お化け灯籠」 二階建て民家くらいの高さはマジであります。

 

 さあ!コロナに負けず、秋を楽しもう!

 


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 実際にある「ウサ耳兜」…なんかモキュッとして可愛いでしょ!

 

 上野名物の豚カツ食べて、帰ります。