栄螺武者 ?
日本の甲冑のデザインは現代人も美しく感じるものがあります。
わけても、戦国末期から近世にかけては「変わり兜」などと呼ばれる突出したデザイン性の甲冑がどしどし作られる時代がありました。
画像は栄螺(サザエ)を模した兜であり、恐らく水軍と所縁のある家で作られたものではないでしょうか?
普段は質素に暮らしていても、いざという時は命を草履のように投げ捨てる覚悟と家と自らの武名を末代まで輝かせたい…そんな思いが聞こえてくるような甲冑です。
画像の甲冑は上野の国立博物館『トーハク』で常設展示されていますが、定期的に展示替えしており、必ずしも此方が見られる訳ではありません。事前にトーハクのHPでご確認してください。