日本美術の精華
上野の国立博物館では、日本美術の歴史を実物と共に拝見できます。
今日見た日本画の名品二点を紹介いたします。
「高秋せい月」長野草風 画伯
すっかり秋らしくなりましたね。仕事帰り、暗くなった夜道を歩いている中、ふと夜空を見上げると月光が夜空を冴え冴えと照らしている時がありますよね。まさにそんな瞬間を切り取ったような一枚です。
「楠公」下村観山 画伯
後醍醐帝に忠義を尽くした知将・楠木正成公を描いた三幅対(さんぷくつい)です。
言うまでもないことですが、真ん中の山の端から昇る日輪は畏れ多くも帝を表しています。
馬上の武将が楠木正成公です。膝まずいている武将は…弟の正季公かな?
ちなみに皇居前の楠木正成公騎馬銅像も、船上山から還御(かんぎょ)される帝を出迎える瞬間を表現しています。
国立博物館には、他にも色々な美術品があるので気軽に御出くだされ。常設展なら620円で半日、堪能できます。