2020年一番ヤベェ本 紹介
非常事態宣言解除が近付くにつれ、街に人も戻りつつある。紀伊国屋書店本店で何気なく手に取った本に今年一番の衝撃をうけたので買った。
「弾丸が変える現代の戦い方」二見龍・照井資規 共著
著者の二見氏は、九州は小倉にある陸上自衛隊 第40普通科連隊の元連隊長、現在は退役され地域の防災活動や執筆に取り組んでおられる。
照井氏も元自衛官で普通科と衛生科で勤務され、戦傷医療のスペシャリストとして退役後は愛知医科大学などで指導しつつ、一般社団法人TACMEDA代表理事として日本の救命医療の問題に取り組んでいる。
本の内容は多岐にわたり、軍事に興味のない日本人にはピンとこないかもしれないが、沢山の人に読んで頂きたい。知らないことを知ることで、日本人に何が欠けているか、知らないことが如何に危険かを読み取って欲しい。
ソレガシがこの本で驚いたことの一つに、前回紹介した自衛隊の新型小銃が否定されていたことである。
(否定された20式HOWA5.56㍉小銃)
照井氏によると、小銃は一世代前のもので世界の潮流に遅れ、弾丸に至ってはベトナム戦争当時の発想のまま半世紀進歩していない、と述べられていた。
ソレガシ、銃器の外面を重視して弾丸にまでは考えが及んでいなかった。実銃の取得が難しい日本では致し方ないが、これをきっかけに銃器レポートの弾丸の項目にも着目していきたい。
付箋を付けた所は衝撃を受けた。
照井氏の本を更に紹介したい。
「イラストでまなぶ!戦闘外傷救護」
萌え系のイラストだが、中身は真面目だ。
人の死のメカニズム
兵士のファーストエイドキットの中身
エマージェンシーバンデージ使用法
イラストもある。照井氏の社団法人の講習でも使われ、医師・看護師・自衛官らが熱心に余白にメモをとりながら学んでいる、とのこと。ソレガシも受けてみたいな。
登山雑誌で有名な山と渓谷社からも良い本がでている。
こういった本を普段から読みつつ、いつ来るかわからない非常事態に備えたい。