包丁の研ぎ方
こんにちわ。
外は雨なので、自宅で過ごしたい…そうだな、包丁を研ごう。
砥石には、荒砥石、中砥石、仕上げ砥石がある。それぞれ細かく番号が振られており、番号が大きくなるほどキメが細かくなる。ソレガシが使うのは2000番の中砥石。
砥石はホームセンターでも売ってるから、店員さんに聞いたらオススメを教えてくれるよ。
え?天然砥石?あれはプロ中のプロが使うものだから、手出さない方がいいよ。ソレガシも使ったことない。
用意するのは、砥石・下に敷く手拭い・包丁の高さをみる硬貨…十円玉がいい。水をはったボール。
買ってきたばかりの包丁は切れるけど、刃が鈍角なので、イラストの赤い部分を砥石で削ります。
包丁の持ち方は…
右手、包丁がガクガク動かないように手首を固定。親指でしっかり刃を固定。包丁と砥石の角度は十円玉を挟んだ程度。
角度を体で覚えたら、十円玉は外します。
左手は三本指の指先をそっと添えつつ、刃全体が砥石に当たるように砥石ギリギリの刃の上に置きます。慣れないうちは指の腹も研ぐことになりますが、それも勉強。
当然、滑りやすいので力入れすぎると滑って指を切るので気を付けてね。ま、指落とす奴はいないよ。見たことない。
研ぐのは50回程度、個人差もあるけど自宅の包丁ならそれくらいで。ベストな回数は人それぞれだよね。
研ぎあげたら、水気を丁寧にとって数時間は乾燥させておきましょう。金臭さが残っているので。
ソレガシの包丁を紹介しましょう。
右は美濃の国(岐阜県)は関のミソノ刃物。普通の三徳包丁ですね。
真ん中は東源正久(アズマミナモトノマサヒサ)、武蔵の国(東京都・埼玉県)は江戸・築地で明治五年に創業した包丁屋。このペティナイフ、包丁屋で手に持った瞬間、絶妙なバランスに衝撃を覚えて値段もみずに「買います!」と言ってしまいました。幸い、一万円でした。お気に入りの一本です。
左は和泉の国(大阪府)は堺で明治五年に創業した源正守(ミナモトノマサモリ)、自宅の倉庫に錆びだらけになっていたのをソレガシが研ぎ直した鋼(はがね)の包丁です。これが素晴らしい包丁なんです。同じ切る動作をしていても、しなやかな鋼が衝撃を吸収し、手首に優しいのです。これは使ってみないとわかりません。
真ん中と左の包丁、実は根っ子は同じで、紀伊の国(和歌山県)の刀鍛冶から和泉・堺に進出して打ち刃物を作るようになり、明治五年に東西で開業した兄弟会社でした。なんという偶然でしょう!ソレガシも今日知ったのですが、えもいわれぬ感動を覚えました。
日本刀の鍛冶の技術が二本の包丁に息づいています。
包丁の持ち方…
包丁の柄の真上から掴み、人差し指は包丁の峰に添えて、包丁が左右にぐらつかないように固定。左手は猫の手✊で。
本日は料理の基本、包丁について、でした。
もっといい包丁もあるけど、今回はスルーで。